【6月11日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は10日、東京で開催される来月のIOC総会で、理事会は2032年夏季五輪の開催地にオーストラリア・ブリスベン(Brisbane)を提案すると発表した。

 15人のIOC理事は、豪クイーンズランド(Queensland)州にある同都市を単一の候補地として承認した。

 東京五輪が開幕する直前の7月21日に都内で開催される総会で、102人のIOC委員はこの提案について投票を行う。

 バッハ会長は「あとは、7月21日に東京でこの提案について投票を行うIOC委員の手に委ねられている」とコメントした。

 IOCは2月、ブリスベンを2032年夏季五輪の優先候補地に選定し、豪の招致側と「対象を絞った対話」に入ると発表していた。

 申請費や立候補がなかった場合の対策として、2019年6月に新しい選出方式が採用されてから、五輪の開催地を決めるのは今回が初めてとなる。IOCはブリスベンを優先候補地に選定していたが、カタールは招致の意欲を繰り返し表明していた。(c)AFP