【6月11日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は10日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第31シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)は世界ランク85位のタマラ・ジダンセク(Tamara Zidansek、スロベニア)を7-5、6-3のストレートで下し、四大大会(グランドスラム)では自身52回目の挑戦にして初の決勝進出を決めた。

 2007年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でグランドスラムデビューを果たしてから約14年が経過している29歳のパフリュチェンコワは、挑戦50回超えで初めてメジャー大会の決勝に進出した史上初の女子選手となった。これまでの最長記録は、2015年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)ファイナリストであるロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)氏の44回だった。

 2011年大会で8強入りを果たしているパフリュチェンコワは、「とても疲れているけれど、すごくうれしいし、本当に感慨深い」と喜ぶと、「(試合は)難しかった。とにかく懸命に戦うことと周到な戦術を心掛けていた。12日の決勝に向けて、集中力と正しい感覚を持続することが重要になる」とコメントした。

 タイトル獲得が懸かる12日の決勝で、チェコのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova)を迎え撃つことになったパフリュチェンコワはまた、「長い道のりだった。私の場合、これまでの道は長くて特別なものになっている。みんな、それぞれ違う道をたどっている。とにかく、決勝にたどり着けてうれしい」と語った。(c)AFP/Martyn WOOD