【6月11日 AFP】ペルー検察は10日、汚職の罪で起訴されているケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)大統領候補の予防拘束許可を裁判所に求めた。フジモリ氏は、6日に行われた大統領選決選投票の開票がほぼ終わった段階で、得票数が対立候補を下回っている。

 検察は裁判所に対し、汚職裁判の結審前に証人と面会したとの理由で、フジモリ氏の保釈取り消しと拘束許可を請求した。

 右派ポピュリストのフジモリ氏は、2011年と16年の大統領選で、ブラジル建設大手オデブレヒト(Odebrecht)から不法献金を受け取った罪に問われている。本人は罪状を否認しているが、今年の大統領選に先立ち、1年4か月間にわたり勾留されていた。

 大統領選の決選投票では、開票率99%以上の時点で、対立候補の急進左派ペドロ・カスティジョ(Pedro Castillo)氏が50.2%、フジモリ氏が49.8%を得票。カスティジョ氏が僅差でリードしているが、フジモリ氏は約50万票に関わる不正があったと主張している。(c)AFP