【6月10日 CGTN Japanese】中国で「デジタル人民元」の導入に向けた準備が着々と進んでいます。この6月、総額約6000万元(約10億円)に上るデジタル人民元の実証実験が北京と上海で新たに始まりました。 

 中でも、2回目の実験を迎えた北京では、前回の4倍の規模に当たる4000万元のデジタル人民元が抽選で20万人に配布されます。抽選にあたった申込者は指定期間内で、対象となる約2000店舗でそれを使用することができます。一部の対象店舗ではすでにポスターが張られており、支払いの流れについては、中国ですでに普及したオンライン決済システムとほぼ同じだということです。

 なお、今回の北京、上海での実証実験に先立ち、デジタル人民元がこれまでに深圳(Shenzhen)、蘇州(Suzhou)、成都(Chengdu)、長沙(Changsha)など複数の都市でも実験が行われ、配布された金額は合計2億元(約34億円)に上っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News