【6月10日 AFP】ミャンマー中部マンダレー(Mandalay)近郊のピンウールウィン(Pyin Oo Lwin)で10日、ミャンマー軍機が墜落した。軍政の報道官によると、12人が死亡、2人が救助された。「悪天候」が原因だと説明している。

 事故機は10日朝、乗員6人と乗客8人を乗せて首都ネピドーからピンウールウィンに向かった。乗客の中には高僧もいた。

 軍政によると、同機はピンウールウィンの空港付近にある鋼鉄工場から400メートルのところで連絡を絶った。事故の原因は悪天候だったとしている。

 搭乗していた14人のうち2人は救助され、近くの軍の病院に搬送された。これ以外に死傷者の詳しい情報は明らかにされていない。現在も事故現場付近で救助活動が行われている。

 ピンウールウィンには国軍の士官学校がある。軍事政権トップのミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国軍総司令官も卒業生だ。

 ミャンマーの航空分野は遅れており、今年2月の軍によるクーデター以前から墜落事故が頻発していた。

 ミャンマーの仏教界は、当初は自ら主導して反クーデター活動を行っていたが、その後クーデターに対する姿勢で分裂。一部の著名指導者は軍政を擁護している。(c)AFP