【6月10日 People’s Daily】北京市昌平区に住む女性の呉さんは高血圧患者で、行動は不自由だが治療、薬の処方のため、定期的に40キロ以上離れた首都医科大学(CCMU)付属北京朝陽医院に通っている。

 このほど、北京朝陽医院のインターネット病院がオンライン診療サービスを開始したことを知り、呉さんは自宅で心臓内科のオンライン再診を予約した。心臓内科医は呉さんの症状を詳しく聞き、これまでの病歴をもとに、薬の処方と診察の指示を出した。わずか10分で呉さんは受付、再診、オンライン医師の処方のプロセスを完了した。「病院に行く手間もなく、家で医師に相談したり、薬を処方したりすることができるなんて、ネット診療は本当に便利だ」と、呉さんは語った。

 基盤技術から上層での応用へ、診療力の向上から診療方法の変化へ。近年、中国では呉さんのような多くの患者さんが、スマート医療の利便性を感じている。インターネットの高速化や5G技術の低遅延化、遠隔手術の実現など。また、ハードウエアの制限が少なくなり、クラウドコンピューティング、クラウドストレージはもはやサーバーの性能に依存しなくなり、システムサービスは「遅くなる」ことがなくなった。それに、ソフトはさらに「ハイエネルギー」になり、映像、音声、文字、写真などさまざまな方法で専門家と「面と向かい合う」ことができるようになった。

「現在、5GやAIなどの新興技術によって、デジタル化、ネットワーク化、スマート化された施設やソリューションと医療シーンの結合が加速し、医療情報化が新たな段階に入り、スマート医療が私たちの身近に迫っている」と、百度(バイドゥ、Baidu)スマート医療の劉軍偉(Liu Junwei)副社長は述べた。

 北京市平谷区馬坊鎮社区衛生サービスセンターは典型的な末端医療機関で、1日の外来人数は300人程度だ。末端の病院は人手が足りないため忙しいのは一般的だが、ここは忙しいのに秩序がある。AI臨床意思決定支援システムによって、医師は疾病照会、検査照会、服薬照会、知識照会などを簡単かつ迅速に行うことができる。

 劉副社長によると、百度より開発された臨床意思決定支援システムは、補助問診、補助診断、治療案推薦、類似病歴推薦、医師の指示の精度管理、カルテコンテンツの精度管理、医学知識照会など、7大コンテンツシステムを含む。このシステムは大量の教材や、臨床指針、薬局方、三級甲等医院の良質の病歴へのディープラーニングを通じて、多くの一般病の最適な知識ベースや専門家の経験を再現し、蓄積させるという。

「そうすれば、経験の浅い新卒の医師でも不慣れな症例の扱い方がわかるようになり、経験豊富な医師はシステムが提供するテンプレートを利用してカルテ入力を行い、診療の効率化を図ることができる」。馬坊鎮コミュニティー衛生サービスセンターの責任者によると、現在、このシステムは平谷区の18の末端医療機関に定着し、200人余りの末端医師の助けとなっているという。(c)People’s Daily/AFPBB News