【6月10日 Xinhua News】中国の各地方は今年に入り、バイオ医薬品産業への布石を強めている。一部の都市は今後数年間の発展目標を明確化した。

 上海市は1日、「バイオ医薬品産業の質の高い発展の促進に関する若干の意見」を正式に実施した。同意見は、今後3年間の取り組みを通じ、バイオ医薬品製造業の年間総生産額を1800億元(1元=約17円)にする目標を掲げており、ハイエンド医療機器や先進バイオ医薬品設備・材料、新型アウトソーシングなどの産業の発展を重点的に支援するとしている。上海は中国で最も高い影響力を持つバイオ医薬品産業イノベーション拠点の一つで、2020年のバイオ医薬品産業規模は6千億元、うち工業総生産額は1400億元をそれぞれ超える。

 5月25日には蘇州工業園区(産業パーク)で、上海市と江蘇(Jiangsu)、浙江(Zhejiang)、安徽(Anhui)各省の関係部門が主導する「長江デルタバイオ医薬品産業チェーン連盟」も発足。最初の会員には、中国科学院上海薬物研究所や中国薬科大学、江蘇恒瑞医薬など65社・機関が名を連ねた。連盟は今後、世界的に影響力を持つバイオ医薬品産業拠点の形成を図る。(c)Xinhua News/AFPBB News