【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、ノーシードのバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)が大会第24シードのコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)を7-6(8-6)、6-3で下し、四大大会(グランドスラム)で初の4強入りを果たした。

 世界ランキング33位のクレイチコバは5度のセットポイントをしのいで第1セットを奪うと、最後は6度目のマッチポイントで17歳のガウフに勝利。次戦は決勝進出を懸けて第17シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)と対戦する。

 今大会では同胞のカテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)とペアを組み、女子ダブルスでも準決勝に進出しているクレイチコバは、前哨戦のストラスブール国際(Internationaux de Strasbourg 2021)でシングルス初優勝を果たしており、これでマッチ10連勝となっている。

 2018年に全仏オープンの女子ダブルスを制しているクレイチコバは「いつかこのコートにこうして立って、そして勝てるなんて想像したこともなかった。特にシングルスでは」とコメントし、「私にとってはすでに特別なものになっている。夢にも思わなかった」と喜んだ。

 一方、1993年大会のジェニファー・カプリアティ(Jennifer Capriati)氏の後では、米国人女子として最年少での全仏オープン8強入りを果たしていたガウフは、マッチポイントを5本しのいだものの力尽きた。

 ガウフのことを「信じられない」と称賛したクレイチコバは、「彼女には前に進み続けてとだけ伝えた。彼女の時代が訪れるだろう」と話した。(c)AFP