【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第17シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari)が前年王者で第8シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を6-4、6-4で下し、ギリシャ人女子では初の四大大会(グランドスラム)準決勝進出を果たした。

 第2セットの序盤にメディカルタイムアウトを要求したシフィオンテクをストレートで下したサッカリは次戦、決勝進出を懸けバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)と対戦する。

 また、10日に予定されている準決勝のもう一方のカードでは、第31シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)とタマラ・ジダンセク(Tamara Zidansek、スロベニア)が顔を合わせる。

 全仏の女子シングルス準決勝に勝ち残った選手が全員初のグランドスラム4強入りなのは、オープン化以降では初めてとなる。

 25歳のサッカリは「言葉が出ない。夢がかないつつある」とコメントした。

 一方、この試合まで全仏オープンで22セット連取中だったシフィオンテクだが、メディカルタイムアウト中にテーピングが必要になった右大腿(だいたい)部のけがにより、連覇への挑戦を阻まれた。

 2005年から2007年のジュスティーヌ・エナン(Justine Henin)氏以来となる女子シングルスの連覇はならなかったシフィオンテクは、「今年はよりプレッシャーがかかっていたが、ベスト8という結果は上出来だと思う」と振り返った。(c)AFP