【6月10日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は9日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がそれぞれ勝利し、準決勝で通算58度目の対決を迎えることになった。

 世界1位のジョコビッチは6-3、6-2、6-7(5-7)、7-5で第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を下し、四大大会(グランドスラム)通算40回目、全仏では通算11回目の4強入りを果たした。

 一方、13度の全仏優勝を誇るナダルは、第10シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)に6-3、4-6、6-4、6-0で勝利し、通算14回目の大会4強入りを決めた。

 11日の準決勝はローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で9度目の対戦となるが、これまでの成績はナダルが7勝1敗と圧倒している。前回大会の決勝でも涙をのんだジョコビッチだが、全仏でナダルに土をつけたのは自身を含め2人しかいない。

 2016年の全仏で優勝しているグランドスラム18勝のジョコビッチは、すべての四大大会を2回以上制すという、ここ50年の男子選手で初めての偉業を目指している。一方のナダルは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抜いて単独史上最多となる21回目のグランドスラム制覇を狙っている。(c)AFP/Dave JAMES