【6月11日 Xinhua News】中国生活関連サービス大手の美団がこのほど発表した報告書「中国飲食ビッグデータ2021」によると、2020年の中国飲食業収入は前年比16・6%減の約4兆元(1元=約17円)だった。増減率はここ数年で初めて消費全体を下回ったものの、飲食業は着実に復活しつつある。

 中国で新型コロナウイルス対策が進んだ20年3月以降、飲食業界は回復基調に転じた。飲食企業の通年の登記数は前年比25・5%増の236万4千社となり、他業界に先駆け活力を取り戻した。

 中国は安定的かつ長期的に上向くという経済のファンダメンタルズの下、世界でも最も活発な飲食消費市場の一つとなった。国内外の飲食ブランドが中国市場を共有するための多くの機会も創出した。

 米コーヒーチェーン大手スターバックスの20年10~12月期(第1四半期)決算によると、中国事業の回復は最も際立ち、既存店売上高の伸び率は91%に上った。ファストフード大手の百勝中国控股(ヤム・チャイナ・ホールディングス)の20年の新規出店数は1165店となり、出店ペースは1号店の出店以来、33年間で最高となった。同社は昨年、8時間ごとに1店舗を出店したことになる。

 同報告書の分析によると、中国では昨年、オンラインでの飲食注文が急速な回復と成長をみせた。5月に19年同期の水準を回復すると、その後の7カ月は爆発的な伸びを続けた。(c)Xinhua News/AFPBB News