【6月9日 AFP】フランスで、父親を刺殺し、犯行の様子を撮影した動画をソーシャルメディアに投稿した17歳の少年が逮捕された。捜査員らが8日、明らかにした。

 検察の発表によると、事件はブルターニュ(Brittany)地域圏プロラン(Ploeren)で5日夜に発生。少年自ら警察に電話をかけ、「実家で父親を刺殺した」と伝えた。

 現場に到着した警察は、複数の刺し傷を負った男性の遺体を発見し、少年の身柄を拘束。少年は大量のアルコールを摂取していた。

 少年は拘束される前に、犯行動画をソーシャルメディアで約40人に共有していた。警察は動画を直ちに削除した。

 少年は警察に対し、父親が酒を飲んで振るう暴力を終わらせたかったと供述。家族は父親の暴力行為に苦しめられてきたという。

 少年の母親は先月、夫のドメスティックバイオレンス(DV)を訴えて、当局が刑事事件として捜査を開始していた。母親はその後、子ども2人を連れて家を出ていた。

 少年は7日夜、故殺および身体への危害を含む犯罪の関連画像を公開した容疑で予審対象となった。(c)AFP