【6月9日 CGTN Japanese】中国ー東南アジア諸国連合(ASEAN)の対話関係樹立30周年を記念する特別外相会合が7日、重慶(Chongqing)で開催されました。

 この中で中国の王毅(Wang Yi)外交部長は「30年間で中国とASEANは最大規模の貿易パートナー、最も中身の豊かな協力パートナー、最も活力ある戦略パートナーとなった。双方は未来の30年に目を向け、より高いレベルの戦略パートナーシップをつくり上げ、より緊密な運命共同体を構築すべきだ」と強調し、中国側は六つの提案を行いました。

 一つ目は感染症対策の協力を深化することで、中国側は引き続き責任ある大国としての役割を発揮し、ASEAN諸国のニーズに応え、各国にワクチンを提供します。二つ目は経済回復の推進で、「ASEAN全面回復枠組み」の定着を支持することを軸に、コロナ後の中国・ASEAN回復協力で新たなプラットフォームと新しい枠組みを構築します。三つ目は双方の関係のレベルを上げることです。指導者同士の戦略的コミュニケーションを増進し、全面的な戦略的パートナーへの引き上げを検討します。四つ目は「南海行動準則」を早期に達成することで、南海(日本名:南シナ海)の当事国と対話や協議を強め、食い違いをコントロールし、相互信頼を強化します。五つ目は多国間主義を維持し貫くこと、六つ目は共にアジアの価値を発揚することです。文明間の相互参考と人的・文化的交流を強化し、協議して合意し、互いの考えに配慮する「アジア方式」を引き続き堅持します。

 これに対してASEAN諸国の外相は、ASEANと中国の関係は各対話パートナーシップの中で最も重要で、最も成果あるものだと評価し、さらにASEAN諸国は中国側とビジョンや行動計画を着実に実行し、発展戦略のドッキングを促し、双方の関係をより一層発展させたいと願っていると表明しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News