【6月9日 AFP】オーストラリア野球連盟(Baseball Australia)は9日、代表チームが東京五輪の最終予選出場を辞退すると発表した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中で、連盟は、会場が台湾からメキシコへ変更になったことで「乗り越えられない」課題が生じ、「断腸の思いで」決断せざるを得なかったと話している。

 22日から26日にかけて行われる最終予選は、台湾で新型コロナの感染が急拡大していることを受け、先月にメキシコ開催に変更になっていたが、これによって感染リスクや隔離義務、フライトの確保などのさまざまな問題が生じ、オーストラリア代表は夢の五輪出場を諦めるしかなくなった。

 連盟の最高責任者(CEO)で、2004年のアテネ五輪では選手として銀メダルを獲得しているグレン・ウィリアムズ(Glenn Williams)氏は、「複数の選択肢とシナリオを検討したが、チームに安全な環境を提供するという課題を乗り越えられなかった」と発表した。

 最終予選ではすでに台湾と中国が撤退しており、残っているのはベネズエラとドミニカ共和国、オランダだけになっている。(c)AFP