【6月9日 AFP】トルコ・イスタンブールが面するマルマラ海(Sea of Marmara)で、「海の鼻水」と呼ばれる粘液が大量発生している。藻類が異常に増えることで起きる自然現象で、8日には除去作業を行う人々や調査をするダイバーの姿が見られた。

 粘液はどろどろした茶色い泡となって海面を覆い、海洋生物の生存を脅かしている。

 トルコでは2007年に初めて海の鼻水が確認された。同年、エーゲ海(Aegean Sea)のギリシャに近い一部水域でも同様の現象が発生している。観測史上最大規模となった今回の大量発生について専門家らは、環境汚染と地球温暖化が重なることで、原因となる藻類の成長が加速したと指摘している。

 映像は8日撮影。(c)AFP