【6月9日 AFP】ロシアサッカー連合(RFS)は8日、欧州選手権(UEFA Euro 2020)に向けてウクライナ代表が発表した新ユニホームの中に、ロシアに併合されたクリミア(Crimea)半島を含む地図などがプリントされていたことに関して、欧州サッカー連盟(UEFA)に異議申し立ての書簡を送ったと明かした。

 本大会の開幕が3日後に迫る中、RFSは今回のウクライナ代表ユニホームには「政治的動機」があり、「UEFAのユニホーム規定の原則に反する」と記した。

 ウクライナサッカー協会(UAF)は先日、2014年にロシアに併合されたクリミア半島を含むウクライナの地図を描いた新しいユニホームを発表し、ロシアの怒りを買った。このユニホームには、「ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光あれ!」という、有名な愛国的スローガンもプリントされている。

 これまでUEFAは、サッカーと政治を分離することが重要だと強調してきたが、今回のウクライナのユニホームは「該当する用具規定に基づいて承認された」とAFPに明かしている。(c)AFP