【6月9日 People’s Daily】南アフリカ共和国のケープタウンから北に約200キロ離れたクランウィリアム農場で、農業用ドローンの散布試験が行われている。畑の上空約10メートルでは、白い農薬タンクを積んだ黒い6ローターのドローンがぶんぶん音を立てて作物の栽培方向に向かって飛行しながら農薬を散布していた。ホバリング、ステアリング、断続的な散布、定時に帰還、一連の作業の後、ドローンは徐々に降下し、見物客から拍手が沸き起こった。

「私たちはドローンの商業応用に特化した会社で、さまざまな製品やサービスを提供しているが、作物散布には大疆(DJI)しか使わない」。南アフリカ「総合飛行システム」会社の共同創業のデクスターさんは記者にこう語った。「現在、わが社は8台のDJIドローンを作物散布に使っている。お客様の関心が高いため、DJIドローンの『艦隊』を急拡大させ、そのニーズに応えたいと考えている」。性能が優れ、使いやすいため、南アフリカの農家ではDJI農業用ドローンへの受容がますます高まっている。最初はサトウキビ農家で、後にトウモロコシやみかん農家にも受け入れられるようになり、今では精耕細作に最もこだわり、南アフリカの国宝と呼ばれる「ルイボスティー」農家もDJIのユーザーとなり始めている。

 ドローンを使った作物用の散布は、南アフリカでは新しい試みだとデクスターさんは説明する。農家にとっては、その使用コストは今のところ農業用飛行機ほど安くはないが、応用がより柔軟で、より精密で、中小農家にとってより使いやすいという利点がある。DJIは品揃えが豊富なだけでなく、安全性および耐久性が保証されており、世界的な品質保証システムを誇り、地元の人の第一の選択肢になっている。

 南アフリカの農家がDJIドローンに夢中になっているのは、特別な理由もある。「ルイボスティー」栽培農家のスリガリさんは、環境に配慮してDJIに着目した。「DJIドローンは、農薬の積載量が異なる設計をしており、精密なスプレーを用いることで、作物に残留する農薬をできるだけ減らすことができる。これは、南アフリカの農作物に対してますます高まる環境保護の要求にかなっている」と述べた。

「中国のテクノロジー製品は非常に革新的で、コストパフォーマンスも高い」。デクスターさんによると、同社は多くのファーウェイ(Huawei)製品をドローンに組み込んで使っている。また、小米(Xiaomi)、レノボ(Lenovo)などの中国のテクノロジー製品はいずれも南アフリカでの知名度が高いという。

 今後、デクスターさんはDJI農業用ドローンを主力製品・サービスとして展開し、より高い技術水準のDJIドローン種類を導入することで、幅広い応用分野を開拓していきたいと考えている。「DJIは商業用ドローン分野で世界的なリーダーであることは間違いない。我々はDJIと手を携えてこの事業を始めることを光栄に思う」と、デクスターさんは自信を持ってそう言った。(c)People’s Daily/AFPBB News