【6月9日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は8日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第31シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)はダブルスのパートナーである第21シードのエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)に6-7(2-7)、6-2、9-7の逆転勝利を収め、四大大会(グランドスラム)出場52回目で初となる4強入りを果たした。

 パフリュチェンコワは2007年の初出場以来、グランドスラムでは準々決勝で6回敗れていたが、今回その壁を破った。その一方で、これまでにトップ10の選手からは40回近く勝利を挙げており、これは10位以内に入ったことのない女子選手としては最多となっている。

 グランドスラムで4強入りにかかった回数は、2年前のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)でバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova、チェコ)が記録した出場53回が最多だが、その記録に並ぶことも避け、「良い人すぎて勝てない」と言われてきた29歳が日陰の存在から抜け出そうとしている。

 パフリュチェンコワは「私は人が良いと言われているけど、全然そうじゃない」とコメントした。

「もちろん、相手を尊重はする。両親からそう教育されてきたし、基本的には周囲をとても尊重している。だからこういう性格になったのだと思う」

「だけどコートでは自分の仕事をして戦うし、試合をするときはいつも相手を仕留めたいと思っている」

 パフリュチェンコワは準決勝で世界85位のタマラ・ジダンセク(Tamara Zidansek、スロベニア)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES