【6月9日 AFP】欧米豪などの捜査当局は8日、米連邦捜査局(FBI)が秘密裏に犯罪組織に配布した暗号化携帯端末を使った国際おとり捜査で、800人以上を逮捕したと発表した。

 16か国の警察は、FBIが自ら設立した暗号化端末企業「ANOM」を通じて犯罪組織に配布した端末を使い、組織のメンバーらが送受信したメッセージを傍受。麻薬取引や武器の譲渡、暗殺計画などに関する情報を入手した。

 おとり捜査は「トロイの盾(Trojan Shield)」と呼ばれる作戦の一環で、FBIとオーストラリアの捜査当局が共同で立案。FBIは過去1年半で100か国以上の犯罪組織に1万2000台の端末を配布し、マフィアやアジア系犯罪組織などの動向を監視した。

 同作戦により、約100件の殺人を未然に防いだほか、麻薬の大規模輸送を阻止し、武器や現金を押収できたという。FBI幹部は、オランダの欧州警察機構(ユーロポール、Europol)本部で開いた記者会見で「結果は驚くべきものだ」と語った。

 ユーロポールによると、これまでに700か所以上を捜索し、800人以上を逮捕。コカイン8トン以上や大麻22トン、覚せい剤メタンフェタミン2トン、銃器250丁、高級車55台、4800万ドル(約53億円)相当以上の現金・暗号通貨を押収した。

 映像はオーストラリア連邦警察より提供。4月1日と6月6、7日に撮影されたもの。(c)AFP