【6月9日 AFP】ブラジル開催に変更となったサッカーコパ・アメリカ(2021 Copa America)について、同国の最高裁判所は8日、開催の差し止めを求める請求が2件あったことを受け、審理を行うと発表した。

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 最高裁のルイス・フクス(Luiz Fux)長官は「本件の例外的な性質」を踏まえ、裁判官11人全員で10日に異例のオンライン審理を行うと話した。

 大陸王者を決めるサッカーの国際大会としては、世界最古の歴史を持つコパ・アメリカだが、当初予定されていたアルゼンチンとコロンビアでの共催は、前者が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)、後者が国内の政情不安によって不可能になり、主催団体の南米サッカー連盟(CONMEBOL)は開催地の確保に苦慮していた。

 その後、ブラジルが急きょ開催国に決まっていたが、新型コロナによる死者が47万5000人と、米国に次いで2番目に多い同国でも厳しい感染状況が続いており、専門家は大きな国際スポーツ大会を開けばさらなる急拡大の要因になりかねないと話している。

 専門家の感染対策に耳を貸さないジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は、コパ主催を喜んでいるが、疫学者や出場10か国の選手、監督らは警鐘を鳴らし、大会は国を分断する政治問題になっている。

 コパ・アメリカは6月13日に開幕し、7月10日までの日程で行われる予定となっている。(c)AFP