【6月8日 AFP】米国が台湾との貿易協議を開始する方針を示したことについて、中国は8日、米国に対し、台湾との貿易協定締結を目指すべきではないと警告した。

 米上院議員団が6日訪台し、台湾へ新型コロナウイルスワクチン75万回分の寄付を表明すると、中国のソーシャルメディアでは怒りが噴出した。

 さらに7日にはアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官が、台湾と貿易協定に関する協議を始める方針を示唆した。

 これを受けて、中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は8日、「米国は台湾とのいかなる公式の交流も停止し、台湾問題への対応には慎重を期し、台湾独立勢力に誤った合図を送るべきではない」と警告した。

 米国は1979年に台湾と断交し、中国政府を唯一の正式な外交相手と認めたものの、台湾にとって最も有力な同盟国、最大の武器供給国であり続けている。(c)AFP