【6月8日 CGTN Japanese】中国の大手航空会社・中国南方航空が旅客便を貨物便として利用し、イタリア・ミラノと中国南部の海南省(Hainan)海口市(Haikou)を結ぶ路線で運航する初の航空便が7日午後4時25分、海口の美蘭国際空港に到着しました。これにより、海南省では、国際的な定期貨物航空路線が1本増えたことになります。

 この航空便には、主にイタリア製やスイス製の化粧品、アパレル、バッグ類などの高級ファッションブランド製品が積載されています。

 これまで、イタリアやスイス周辺の国々で製造された化粧品、日用品、高級ブランド品などの国際ファッション消費財の海南省への輸送は、海運と経由便による空輸の2方式のみで、所要時間は7日から60日までとまちまちでした。今回のミラノ・海口間の貨物輸送直行便の開通により、欧州のメーカーによる集荷から空港への出荷、さらには海南省のショッピングセンターで店頭に並ぶまでの時間は2日以内に短縮され、時間とコストが大幅に節約されることになります。

 また、直行便の開通はコロナ禍による航空便の利用客減がもたらす影響を和らげるとともに、海南省の国際消費の中心地、世界の免税品販売の拠点建設を後押しするとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News