【6月9日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)政府はこのほど、省内の第5世代移動通信システム(5G)基地局数が2020年末時点で6万2600カ所に達したと明らかにした。カバーエリアは、県城(県政府所在地)以上の全地域と一部の重点郷・鎮まで広がった。

 同省のインターネット情報弁公室などがまとめた「浙江省インターネット発展報告2020」によると、省内では昨年、デジタルインフラの高度化を加速させ、5G基地局の整備を広範に展開してきた。基地局の電力コスト低減に向け、通信事業者の電力取引市場への直接参入や基地局の電力設備への設置を積極的に推進。寧波舟山港のスマート港湾化や自動車部品大手、愛柯迪(IKD)のスマート工場建設、アパレル大手、雅戈爾集団(ヤンガー・グループ)のスマート衣料製造など、製造業や医療、教育などの分野で5Gを活用したモデル事業も複数実施した。

 国家デジタル経済イノベーション発展試験区の建設も急ピッチで進め、昨年のデジタル経済分野の主要産業の増加値(付加価値額)は前年比13%増の7019億9千万元(1元=約17円)に上っている。(c)Xinhua News/AFPBB News