【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は7日、女子シングルス4回戦が行われ、世界ランキング33位のバルボラ・クレイチコバ(Barbora Krejcikova、チェコ)は6-2、6-0でスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)を下し、四大大会(グランドスラム)のシングルスで自身初の8強入りを果たしたが、試合前にはプレーをしたくなくて会場内の部屋に閉じこもっていたと明かした。

 前哨戦のストラスブール国際(Internationaux de Strasbourg 2021)でシングルス初優勝を果たし、全仏ではダブルスで優勝経験のあるクレイチコバだが、この日はストレスの蓄積で会場のコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)の一室で涙を流していたという。

「目が覚めたときに最悪の気分だった。理由は分からないけれど、試合の1時間前はコートに立ちたくもなかった。治療室に閉じこもって、心理士と話をしないといけない状態だった。実際には泣いていた」

「彼女(心理士)は、この状況や感情を乗り越えられれば大きな勝利になると話してくれた。コートで勝とうが負けようが、個人的な勝利になると」と明かしたクレイチコバは、結局2018年大会準優勝のスティーブンズを破り、これで公式戦の連勝も9に伸ばした。準々決勝では大会第24シードの17歳コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)と戦う。(c)AFP