【6月8日 AFP】スリランカで雨期の豪雨による洪水が発生し、7日までに17人が死亡した。現在も十数万人が避難を余儀なくされている。

 スリランカには雨期が年2回あり、農業や水力発電に不可欠な雨をもたらす一方、死者を伴う壊滅的な被害を招くこともある。

 25行政区のうち10区で豪雨による洪水が発生し、4日以降、少なくとも17人が死亡した。

 当局によると、最も被害が大きいコロンボ(Colombo)近郊のガンパハ(Gampaha)県では水が引きつつあるが、約16万1000人が現在も自宅に帰れずにいる。大雨に備えた低地の貯留地で違法な埋め立てが行われたため、洪水の被害が悪化したとしている。

 専門家らは、スリランカの長雨は季節性だが、地球温暖化の影響で洪水の頻度が増えていると警告する。スリランカは48か国でつくる気候脆弱(ぜいじゃく)性フォーラム(Climate Vulnerable Forum)に加盟している。

 映像前半は上空から撮影した被災地、スリランカ空軍が6日撮影・提供。後半は5日撮影。(c)AFP