【6月7日 CGTN Japanese】中国軍事科学院軍事医学研究院の陳薇(Chen Wei)院士が率いるチームは、エアゾール吸入型コロナワクチンの開発に取り組み、中国国家食品医薬品局から、治験拡大の承認を得て、緊急使用許可申請を出しました。

 陳薇院士は3日、上海で開催された「2021年浦江イノベーションフォーラム」の全体会議で、吸入型ワクチンの開発に関する進捗(しんちょく)状況について紹介しました。

 吸入型ワクチンは従来の注射型ワクチンの5分の1の投与量しか必要とせず、ガラス容器に詰める必要もありません。注射型ワクチンによって形成される体液性免疫および細胞性免疫に加え、吸入型ワクチンは粘膜免疫も形成できることから、現在、コロナワクチンの保護力が到達できる最良の状態になると考えられています。

 また、吸入型ワクチンはスプレーによって微粒子化し、呼吸吸入によって気道や肺に入り、使用時の痛みがなく、アクセス性にも優れているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News