【6月7日 AFPBB News】ロードレース世界選手権(WGP 2021)第7戦カタルーニャGPは6日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)が、終盤に追い上げたプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)を抑え、優勝を果たした。

 終盤にコースを外れたとして、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)に3秒のタイムペナルティーが科されたため、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が3位に繰り上げとなった。

 オリベイラは「タイヤマネジメントだけでなく、何周にもわたってファビオからプレッシャーをかけられていたときに冷静でい続けるなど、あらゆることが非常に難しかった」と振り返った。

「彼にオーバーテークされたときもかなり冷静でい続けた。直線でチャンスを見いだし、彼を抜き返した。完璧なレースだった」

 総合首位の座をキープしたクアルタラロだが、レーシングスーツのジッパーを開いて胸部プロテクターを捨て、必要な安全装具を外してレースを終えたことでさらに3秒のタイムペナルティーを科されて6位まで降格し、同2位につけるザルコとの差を14ポイントにまで縮められた。

 一方ミラーは、7位フィニッシュとなったチームメートのフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)を抜き、総合3位に浮上した。

 チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)の昨季王者ジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)は10番グリッドからのスタートとなったが4位に入り、年間王者に複数回輝いているレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)とペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)はクラッシュによりリタイアとなった。(c)AFPBB News