【6月7日 People’s Daily】広州市(Guangzhou)から広州ー深セン高速道路に沿って駆け抜ければ、わずか1時間半後には深セン市(Shenzhen)の皇崗港岸に着くことができる。1997年7月1日の香港の返還の日に開通したこの道は、広東、香港が協力して出資・建設した中国国内初の高速道路だ。

「この忙しい高速道路は、広東、香港の両エリアの経済の急速な発展の促進にとって極めて重要な意義がある」。広深珠高速道路有限会社の王偉(Wang Wei)党書記によると、ここ数年、粤港澳大湾区(広東、香港、マカオベイエリア)の総合立体交通網はますます密になり、主要都市間の「1時間生活圏」が形成されつつあり、3地の融合発展は新たな時期に入った。

 今、広州市南沙区から深セン市前海合作区まで、珠海市(Zhuhai)横琴新区から仏山(Foshan)まで、香港とマカオの若者の起業がにわかに盛んになり、一種のトレンドとなっている。各都市の革新創業基地では、カスタマイズされた一連の優遇政策と支援により、香港・マカオの志ある青年の夢の追求をサポートしている。

 3年前、香港の若者の柳妍熙(Liu Yanxi)さんは、独自に開発した光科学技術の新素材を持って広東に来て起業した。現在、彼女は粤港澳大湾区(広東省) 革新創業インキュベーション基地のスター起業家となっている。「大湾区は香港とマカオの若者に無限に広がる発展のプラットフォームを提供しており、われわれは時代に応えられるよう努力するのみだ」と、柳さんは語った。

 深セン市福田区の敷地3500平方メートルの粤港澳青年革新創業工場では、各創業チームが一連のオーダーメード式のサービスを受けることができる。設立から3年足らずで、香港とマカオを背景にした21のチームが進出し、そのうち6つのチームの生産金額は1000万元(約1億7100万円)レベルに達し、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、医療テクノロジー、新素材などの分野に携わっている。

 香港青年の謝智衡(Xie Zhiheng)さんが経営する会社は、香港、深セン、東莞(Dongguan)の各地にチームがいる。香港チームはアルゴリズム研究を行い、香港の大学と産学研究で協力し、深センチームはソフトウエア開発を主とし、東莞チームは主に製品生産、サプライヤーとの提携などの業務を担当し、一部の製品はすでに60余りの病院に供給されている。いつも3エリアを走り回っている謝さんは「大湾区の人」と自称している。「科学技術革新は共同で推進する必要があり、一つの都市がすべてのニーズを満たすことは困難だ」と、謝さんは語った。

 珠海市横琴新区で、マカオの青年張思遠(Zhang Siyuan)さんは卒業後、中銀ー力図ー方氏(横琴)聯営法律事務所でインターン弁護士をすることにした。この事務所は大陸と香港、マカオが共同で運営しており、現在、大陸弁護士3人、マカオ弁護士11人、香港弁護士16人が所属している。「ここにはチャンスがあふれていて、発展のために多くのマカオの青年が集まっている。私はここで人生の理想を実現したい」と、張さんは言った。(c)People’s Daily/AFPBB News