【6月7日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、メモリアルトーナメント(2021 the Memorial Tournament)は6日、米オハイオ州ダブリン(Dublin)のミュアフィールド・ビレッジGC(Muirfield Village GC、パー72)で最終日が行われ、パトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)がコリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)とのプレーオフを制し、2年ぶり2度目の大会制覇を果たした。

 世界ランキング15位のキャントレーは、17番でバーディーパットを成功させて首位に並ぶと、迎えたプレーオフの1ホール目では約12フィート(約3.6メートル)のパーパットを沈めた。その後、2020年の全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)覇者であるモリカワがパーを逃し、29歳のキャントレーは昨年10月に開催されたZOZOチャンピオンシップ(Zozo Championship 2020)以来となるキャリア4勝目を挙げた。

 2019年大会でも優勝しているキャントレーと世界6位のモリカワは、最終日を共に1アンダーでまとめると、通算13アンダーの「275」で並んだ。

 新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため、3日目を終えて首位に立っていた世界3位のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)がまさかの棄権となったことで、コース上は騒然としたままだった。3日目に「64」をマークして首位に立ったラームは、2位タイのキャントレーとモリカワに6打差をつけていた。

「とても変な状況であり、非常に残念」とコメントしたキャントレーは、「もしあんなことが起きていなければきょうは全く違った日になっていたというのは、私を含めた誰もが理解している」と続けた。

 優勝の可能性がほとんどないという状況から、タイトルに手が届くという立ち位置に変わったことで、キャントレーは仕切り直す必要があったという。

「どうしようもない。集中し直そうとした」

「序盤は不安定なショットがたくさんあったがリセットし、最終盤には重要なショットを多く打った」 (c)AFP