【6月7日 AFP】(更新)女子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、全米女子オープン(US Women's Open Championship 2021)は6日、米カリフォルニア州サンフランシスコのオリンピック・クラブ(The Olympic Club、パー71)で最終日が行われ、19歳の笹生優花(Yuka Saso、フィリピン)が畑岡奈紗(Nasa Hataoka)とのプレーオフを制して優勝を飾った。

 笹生は序盤で二つのダブルボギーをたたいたが、首位から出たレクシー・トンプソン(Alexis “Lexi” Thompson、米国)が後退していく中、16番と17番ホールでの連続バーディーで2オーバー「73」まで盛り返し、この日「68」をマークした畑岡と共に通算4アンダーでプレーオフに進出した。

 その後、まずは2ホールの合計スコアで争うプレーオフで、両者は続けてパーセーブ。しかしサドンデス形式になって迎えた3ホール目で、笹生がバーディーを奪って決着をつけた。

 19歳での優勝は朴仁妃(In-Bee Park、イン・ビー・パーク、韓国)と並ぶ大会最年少記録となる。また笹生はこの優勝で、女子米国ツアーの会員資格も取得している。

 これまでは日本ツアーで2勝を挙げるも、米国ツアーでは未勝利だった笹生は「フィリピンが今どういう感じかは分からないが、多くの人がフィリピンから応援してくれていることは本当にありがたい」と話し、「どのように感謝すればいいか分からない。彼らは本当にたくさんのエネルギーをくれる」と続けた。

 最終日をトンプソンと1打差で迎えながら、序盤の2番と3番でダブルボギーをたたいた場面については、「正直残念だった」と振り返り、「キャディーにはまだ何ホールも残っているから、とにかくこの数日自分がやってきたことを継続して、プロセスを信じるんだと言われた」と明かした。

 一方の畑岡にとっては2018年の全米女子プロゴルフ選手権(KPMG Women's PGA Championship 2018)以来となるメジャーでのプレーオフとなったが、またしても優勝はならなかった。また米ツアーでは通算4度目のプレーオフだったが、いずれもタイトルを逃す結果となっている。

 2014年のANAインスピレーション(ANA Inspiration、当時のクラフト・ナビスコ選手権<Kraft Nabisco Championship 2014>)以来となるメジャー2勝目を目指したトンプソンは、5打差のリードをつけて前半を折り返したところから失速し、結局この日4オーバー「75」で通算3アンダーの単独3位となった。(c)AFP