【6月7日 AFP】6日に行われた21F1第6戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2021)決勝で、タイヤがバースト(破裂)してリタイアを強いられ、優勝のチャンスを逃したレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が「ときにこのスポーツを憎みたくなる」と無念の結果を嘆いた。

 5日のフリー走行3回目でクラッシュしながらも、予選で2列目3番手に入ったフェルスタッペンは、巧みにレースをコントロールし、混乱を避けながらトップを走っていたが、残り5周の長いホームストレートで残酷にもタイヤが破裂し、時速200キロでクラッシュした。コックピットから出たフェルスタッペンは、腹立たしげにバーストした左のリアタイヤを蹴った。

 しかし、再開後のレースではメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がオーバーテークを試みてタイヤをロックさせ、ポイント圏外の15位でフィニッシュ。さらに同僚のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が優勝するというフェルスタッペンのいら立ちを和らげる出来事もあった。

 これにより、フェルスタッペンはハミルトンと4ポイント差の年間首位を維持している。

 フェルスタッペンは「完走まであと少しというところでタイヤが破裂してリタイアというのは、フラストレーションがたまるし、すごくがっかりだ」と話し、「とても残念だ。ときにこのスポーツを憎みたくなる。とはいえ数時間もすれば気持ちも落ち着くだろう」と続けた。

 優勝したペレスのことは絶賛し、「ワンツーフィニッシュができたはずだけど、それでも彼が勝つのを見られてすごく良かった」とコメントしている。

 次戦フランスGP(France Grand Prix 2021)は20日に決勝が行われる。(c)AFP