【6月7日 AFP】マット・ハンコック(Matt Hancock)英保健相は6日、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」は、英国に感染の第2波をもたらした「アルファ株」に比べ感染力が40%強いとの推計を明らかにした。

 ハンコック氏は英スカイニューズ(Sky News)で、ワクチンを2回接種した場合、いずれの変異株に対しても等しく予防効果が見られたとも強調した。

 イングランド公衆衛生庁(PHE)によると、以前は英ケント(Kent)州で最初に確認されたアルファ株が国内で主流となっていたが、現在は、インドで最初に確認されたデルタ株が主流となっている。

 英国は今年1月、アルファ株の感染拡大により、ロックダウン(都市封鎖)を再導入せざるを得なかった。

 ハンコック氏は40%という数字は、英政府の予防接種に関する戦略諮問委員会(SAGE)によるものだとしている。

 英政府は、新型コロナ対策の制限措置を今月21日に全面的に解除すると暫定的に予定しているが、デルタ株の感染拡大の影響が懸念されている。

 ハンコック氏はデルタ株により、「6月21日に全面解除できるかを見極めるのが難しくなっているのは確かだ」との見解を示した。

 ハンコック氏は6日、英BBCに対し、「今後1週間のデータを見て判断する」と述べた。また、制限解除の期日を先送りする可能性も全く排除しないと語った。(c)AFP