【6月7日 Xinhua News】中国国有エネルギー大手、石油天然気集団(CNPC)傘下のタリム油田でこのほど、新たな随伴ガス回收ステーション「躍満21」が稼働を始めた。

 随伴ガスは、新規坑井の試験や単坑井の試掘、設備異常などで付随的に産出されるガスを指す。同油田にはそれを回収する施設が55カ所あり、年間5億立方メートルを回収している。これまでにタクラマカン砂漠とその周辺地域で回収したガスは50億立方メートル余りに上り、二酸化炭素(CO2)700万トン余りの排出削減に相当する。

 随伴ガスは地上で処理できないことから、海外の主要産油国は大規模な焼却処理を実施している。気候変動問題への関心が世界的に高まる中、中国は随伴ガスの利用を積極的に推進しており、タリム油田では随伴ガス回収ネットワークが既に完成し、1日当たり100万立方メートルを回収している。(c)Xinhua News/AFPBB News