【6月6日 AFP】21F1第6戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2021)は5日、予選が行われ、クラッシュが相次いで赤旗が4回出される中、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がポールポジションを獲得した。

 第5戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2021)でポールポジションを獲得したものの、マシントラブルによる無念の決勝直前リタイアを喫したルクレールは最速ラップを計測。フロントローのもう1枠は、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が確保した。

 モナコGPで優勝し、ハミルトンに4ポイント差をつけて年間順位トップに躍り出たレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とともに2列目に入った。

 Q3は終了間際にアルファタウリのルーキー角田裕毅(Yuki Tsunoda)がターン3でクラッシュ。直後で回避行動に移ったフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)もタイヤがロックしてバリアーに衝突し、セッションは終了した。モナコGPで2位に入ったサインツは、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とともに3列目からスタートする。

 マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は6番手で3列目に入るかに思われたが、2回目の赤旗の際に速やかにピットインしなかったため、3グリッド降格となった。これにより8番手タイムを計測した角田は、7番グリッドから決勝をスタートする。

 Q1はアストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)がクラッシュして10分間中断となると、再開直後にはアルファロメオ(Alfa Romeos)のアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)がバリアーに衝突して2回目の赤旗が出された。

 また、Q2はマクラーレンのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)のクラッシュにより残り1分半で終了。そしてQ3で4回目の赤旗が出て終了となり、2019年のシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2019)以来の優勝を目指すフェラーリ勢のルクレールがポールポジションを確定させた。(c)AFP