【6月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は5日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-4、6-1でリカルダス・ベランキス(Ricardas Berankis、リトアニア)を下し、オープン化以後の全仏では最長となる12年連続のベスト16入りを決めた。

 全仏では2年連続の顔合わせとなったベランキスを快勝で退けたジョコビッチは、4回戦で対戦する19歳のロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)について「人生を懸けたテニス」をしてくるだろうと警戒した。

 初対戦に向けてジョコビッチは「彼のプレーは本当に好み。フォアもバックも威力がある」と話し、「自分にとっては大きな壁になる」とコメント。「相手は失うものがあまりないから、自分がレベルの高いプレーをしなくてはならないのは間違いない」と続け、「人生を懸けたテニスをしてくるはずだ」と警戒した。

 ムゼッティは2018年大会ベスト4のマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)とフルセットの激闘を演じ、五つ目のマッチポイントを獲得して3-6、6-4、6-3、3-6、6-3で勝ち上がった。四大大会(グランドスラム)初出場での4回戦進出は、2000年以降の男子選手では6人目となる。

 ムゼッティは「ノバクとは一緒に練習したこともあるから、プレースタイルは少しだけ知っている。練習よりは緊張するだろうけど、このために子どもの頃から頑張ってきた」と話し、「それが今、現実になった」と意気込んだ。(c)AFP/Martyn WOOD