【6月5日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のカルロス・テベス(Carlos Tevez)が4日、同国1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)退団を発表した。さらに母国ではこれ以上プレーしないと明かしたものの、引退については思いとどまっている。

 37歳のテベスは家族との時間を増やすべく、愛するボカから離れると明かした。

「僕の血は赤ではなく、青と黄色(ボカのクラブカラー)なんだ」と語るテベスは、クラブ本部で開かれた記者会見で「アルゼンチンでのキャリアは終わりだ。(国内で)プレーするのは間違いなくボカだけだとこれまでも言っていた」と述べた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)などで活躍したテベスは、今年2月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で養父のセグンド(Segundo Tevez)さんを亡くした。

 テベスは「ボカでは最大限の力を発揮することが求められるが、精神的にはそういう状態ではない。父を弔う間もなく、すぐにプレーをしていた。それがボカの求めることだった」と話した。

 海外で新しいクラブを見つけられるかとの質問に対しては「次に何をするかは分からない」と応じた。

「こんな瞬間が来るなんて想像していなかったが、このクラブで続けていかないことを伝えるためにここにいる。このユニホームに別れを告げるわけではない。選手としてではなくても、これからもずっとここにいるからまた会いましょうということだ」

 テベスの契約は今年12月までだったが、その中には半年早くこれを終了させられる条項が含まれていた。(c)AFP