【6月5日 AFP】10月3日に決勝レースが予定されていたフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の今季第16戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2021)が、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)によってもたらされた安全面と物流面の懸念」を理由に中止された。レース主催者が4日に明らかにした。

 現地プロモーターの副会長を務めるコリン・シン(Colin Syn)氏は「2年連続でレースを中止するのは難しい決断だったが、シンガポールで行われるライブイベントの規制を踏まえれば必要な措置だった」とのコメント文を発表した。

 さらには「ファンをはじめ請負業者、ボランティア、そしてスタッフの健康と安全を守っていく中、ファンの期待に応える完全なイベントを開催するのは不可能である」とし、「最終的にわれわれは責任を負い、そして慎重かつ良識的になる必要がある」と補足した。

 シンガポールGPの代替レースには、すでに日程が延期されたトルコGP(Turkish Grand Prix 2021)と中国GP(Chinese Grand Prix 2021)のほか、米国での2戦目が候補に挙がっている。

 2021年シーズン後半のカレンダーでは、他にも不透明な状況に陥っているレースがある。

 現状ではブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2021、決勝は11月7日)とトルコGP、そしてアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021、決勝は12月12日)は、F1関係者の大半が拠点を置く国の渡航制限で帰国時に隔離される可能性がある。

 11月21日に決勝レースが予定されているオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2021)も、同国政府が国境封鎖を解除することに慎重な姿勢を示している。(c)AFP