【6月4日 AFP】(更新、写真追加)香港で4日、天安門(Tiananmen)事件の追悼集会の準備が進む中、著名な民主活動家の鄒幸●(●は丹にさんづくり、Chow Hang-tung)氏(37)が警察に拘束された。

 現場にいたAFPの特派員によると、中環(セントラル、Central)地区にある鄒氏のオフィスが入るビルの前で、私服警官を名乗る4人が鄒氏を拘束し、黒いセダンで連行した。

 4日は、1989年に北京の天安門広場で民主化運動が武力弾圧された天安門事件の日に当たる。

 警察関係者がAFPに語ったところによると、鄒氏は違法集会の告知・宣伝を取り締まる公安条例第17項Aに違反した容疑で逮捕された。

 弁護士の鄒氏は、天安門事件の犠牲者を追悼するため、毎年6月4日にビクトリア公園(Victoria Park)で大規模なキャンドルイベントを主催している民主派団体「香港市民支援愛国民主運動連合会(Hong Kong Alliance in Support of Patriotic Democratic Movements of China、支連会)」の副会長の一人。

 香港ではここ1か月以上、新型コロナウイルスの市中感染が起きていないにもかかわらず、警察はウイルス流行を理由に今年の追悼集会を禁止している。これを受け、支連会はキャンドルイベントを中止すると発表した。

 だが、鄒氏は報道機関とのインタビューで、4日夜に個人的にビクトリア公園に行く意向を示していた。(c)AFP