【6月3日 AFP】西アフリカ・ベナン沖のギニア湾(Gulf of Guinea)で1日、ガーナ船籍のマグロ漁船が海賊に襲われ、乗組員の韓国人4人とフィリピン人1人が拉致された。ガーナ海上警察が2日、AFPに明らかにした。

 警察によると、ガーナ海軍が漁船と一部の乗組員を救助した。乗組員からの情報で、計5人が拉致されたことが分かったという。

 また、ギニア湾のガーナ領海では海賊による襲撃が頻発しているため、海軍が警戒態勢を取っていたと明らかにした。

 日本や中国、インド、欧州などの国際海運大手は先月、ギニア湾での海賊行為に対抗するための連携を呼び掛けていた。

 欧州連合(EU)の複数の加盟国はギニア湾に頻繁に軍艦を派遣しているが、主にナイジェリア人からなる海賊団は、同国沿岸から離れた警備が甘い海域で船を襲うことが増えている。

 海上犯罪を監視する国際海事局(IMB)によると、昨年世界で発生した海上拉致事件135件のうち、95%以上に当たる130件がギニア湾で発生した。(c)AFP