【6月6日 CGTN Japanese】中国西南部にある雲南大学(Yunnan University)の胡鳳益(Hu Fengyi)教授の研究チームが栽培した多年生の稲「雲大107」はこのほど、雲南省玉渓市(Yuxi)戛洒鎮で豊作となりました。この実験の成功は、水稲の耕作方式の伝統を打ち破るもので、一度植えれば何年も収穫できる生産が実現しました。

 同プロジェクトは、2017年から小規模のモデル栽培を始め、水稲の適応性、安定性、豊作性、病虫害予防・抑制の全てにおいて成功を収めました。今年から戛洒鎮で大規模な応用が始まり、専門家チームによる実測の結果、「雲大107」早稲のモデル栽培地の1ムー当たり収穫量は615.6キログラムで、隣の非モデル栽培地に比べて7.77%高いことが分かり、顕著な増産増収効果が得られました。

 胡教授によりますと、多年生稲は水稲育種の革新であり、一度植えるだけで、2期連続で収穫したり越冬して数年収穫したりできます。期間中は、再度の育苗や耕起、田植えなどが不要となります。労働投入量の大幅な減少、農家の労働強度の低下に加えて、収穫量も比較的安定し、農村振興のための新たな農業技術モデルとなっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News