イスラエルの爆撃で傷ついた動物たち、寄り添うガザ住民
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■置き去りにされたペット
ネリマンちゃん一家は5月13日、近所の銀行が間もなく攻撃されるというイスラエル当局者の警告を受け、避難を余儀なくされた。
慌てたネリマンちゃんは、ペットの金魚2匹と2羽のインコ「アルーシュ」と「マルーシュ」を置き去りにしてしまった。インコは6歳の誕生日に父親から贈られたものだった。
家に戻るとベッドは壊れ、窓は吹き飛び、散らばっていた。「アルーシュとマルーシュががれきの下で鳴いているのが聞こえました。金魚鉢も壊れていました」
フーリヤは死んでしまったが、フールは助けることができた。その様子を映した動画は、ソーシャルメディアで拡散した。
■必死の犬たち
アデル・ワディア(Adel al-Wadia)さん(30)はイスラエルによる爆撃の間、ガザ市南部の要の保護施設で犬の餌やりに奮闘していたと語った。「犬たちは恐れと空腹でうなり声をあげ、悲しくなったので、餌をやるために危険を冒してできるだけ近づきました」
保護施設の創設者サイード・アエル(Saeed el-Aer)さんは、11日間の戦闘で、数十匹はパニックに陥り逃げ出し、数匹は傷を負ったと語った。「少なくとも3匹の犬は手術が必要で、うち1匹は前脚を切断しなければなりません」
もっと悲惨な目に遭った動物もいる。アエルさんは保護施設のフェンスの外を指さした。「私たちは爆弾の破片に当たってロバと馬が死んでいるのを見つけて、あそこに埋めたのです」 (c)AFP/ Mai Yaghi