【6月3日 AFP】英ロンドンのケンジントン宮殿(Kensington Palace)のオランジェリー(Orangery、元温室)で3日から、英王室の衣装を紹介し、その作り手に脚光を当てる「Royal Style in the Making(王室スタイルの作り方)」展が開催される。
 
 展示の目玉は、故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)がセントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)での結婚式で着用したウエディングドレス。象牙色の絹にビンテージレースとパールやスパンコールがふんだんにあしらわれ、長さ7.6メートルもあるトレーン(引き裾)が特徴。

 デザインを担当したエリザベス・エマニュエル(Elizabeth Emanuel)、デービッド・エマニュエル(David Emanuel)夫妻は、別のドレス生地をスタジオに捨てておき、ダイアナ妃のウエディングドレスについて詮索する人々を欺いたという。
 
 このほか、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)をはじめ、女王の妹の故マーガレット王女(Princess Margaret)、「クイーンマザー(Queen Mother)」として親しまれた故エリザベス皇太后の衣装、縫製をする女性たちの写真、デザイナーが夜間にドレスを保管した金庫の鍵なども展示される。
 
 展示会は来年1月2日まで。(c)AFP/Anna MALPAS