【6月3日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)泰順県(Taishun)でこのほど、生物多様性調査プロジェクトが行われ、中国の扁臘蝉(グンバイウンカ)科に属する昆虫の新種「泰順帯グンバイウンカ」を発見した。研究成果は国際動物分類学誌「ZooKeys」に掲載された。

 研究成果は、江蘇第二師範学院昆虫資源・多様性研究所の宋志順(Song Zhishun)博士の研究チームが、中国科学院動物研究所の王栄栄(Wang Rongrong)博士、生態環境部南京環境科学研究所の馬方舟(Ma Fangzhou)博士と共同で発表した。調査チームは昨年7月8日と8月20日に泰順県で昆虫の野外調査を2回実施。撮影記録法やスウィーピング法(昆虫網を左右に振る採集方法)、ライトトラップ法(夜間に灯火で誘引する方法)、ベイトトラップ法(餌で落とし穴に誘引する方法)などの手段を用い、同地域における昆虫の多様性の現状について、全面的で系統的かつ正確な評価に努めた。

 累計24日間に及ぶフィールドワークを経て、調査チームは各種昆虫標本約5千点と、写真4千枚以上を入手。基本的な整理・統計の結果、14目に属する300種余りの昆虫が得られた。(c)Xinhua News/AFPBB News