【6月3日 AFP】東京五輪に出場するケニア代表の事前合宿地となっていた福岡県久留米市が、市内における新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、代表団の受け入れを中止したことが分かった。同国代表の関係者が2日に明かした。

 ケニア五輪委員会(NOCK)のフランシス・ムトゥク(Francis Mutuku)氏は、同国代表は大会前に日本の天候に慣れるため、7月7日に久留米に出発する予定だったとした上で、「全てが整っていたタイミングでの今回の通達は、われわれの計画を大きく後退させるものになった」とAFPに明かした。

 久留米市の職員によれば、4月中旬以降における感染者数の急増を受け、市内のスポーツ施設は代わりにワクチンの接種会場として使用されているという。

 ムトゥク氏は「東京に出発するまで、代表チームは国内でのトレーニングを続ける」と付け加えた。

 久留米市で2週間の事前合宿を予定していたケニアは、7月23日から8月8日まで行われる東京五輪に同国史上最多となる100人の選手団を派遣する予定となっている。(c)AFP