【6月3日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は2日、男子シングルス2回戦が行われ、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)やダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)ら上位シード勢が順当に3回戦に進んだ。

 決勝進出が有力視される大会第5シードのチチパスは、ペドロ・マルティネス(Pedro Martinez、スペイン)を6-3、6-4、6-3で退けた。

 前回大会では準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れたチチパスは、3回戦でビッグサーバーのジョン・イズナー(John Isner、米国)と対戦する。

 四大大会(グランドスラム)では決勝の舞台に立ったことがないチチパスは、「ここはグランドスラムで絶好の機会だが、もちろんチャレンジでもある」とコメント。イズナーとはここ3度の対戦で全勝している。

 第2シードのメドベージェフは、トミー・ポール(Tommy Paul、米国)に第1セットを奪われたものの3-6、6-1、6-4、6-3で逆転勝ちした。

 第1セットは不安定だったものの、グランドスラム準優勝2回のメドベージェフは、8度のブレークに成功するなどその後は世界ランキング52位を圧倒した。

 これまでの全仏4大会では初戦突破すらできていなかったメドベージェフは、3回戦で第32シードのライリー・オペルカ(Reilly Opelka、米国)と対戦する。

 第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は、本調子ではなかったものの、予選勝者のロマン・サフィウリン(Roman Safiullin、ロシア)を7-6(7-4)、6-3、7-6(7-1)で下し、ラスロ・ジェレ(Laslo Djere、セルビア)との3回戦に駒を進めた。

 2020年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)で準優勝しているズベレフは、初戦では2セットダウンから同胞オスカー・オッテ(Oscar Otte)に逆転勝利を収めた。「3セットで勝ち上がることができ満足している。また5セットまでもつれなくて良かった。このトーナメントにおいて重要なポイントになると思う」

 また、今季好調のキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-3、6-2、6-4でカミル・マイフシャク(Kamil Majchrzak、ポーランド)に勝利した。(c)AFP/Jed Court