【6月2日 CGTN Japanese】中国の中央銀行である中国人民銀行(People's Bank of China)は5月31日に金融機関の外貨預金準備率を6月15日から2ポイント引き上げ、現行の5%から7%にすると発表しました。

 中国で外貨の預金準備率を引き上げるのは14年ぶりです。中国人民銀行によりますと、引き上げは金融機関の外貨流動性管理を強化するためです。

 これについて、中銀証券グローバルチーフエコノミストの管涛(Guan Tao)氏は、「今回の2ポイント引き上げによって、約200億ドルの外貨流動性を凍結することができ、国内市場の外貨流動性の引き締めに役立つ」との見方を示しています。

 今年4月以来、人民元の対ドルレートは、中国経済の着実な回復や国際収支の黒字維持、ドル指数の弱さなどの影響により上昇を続けています。先週1ドル=6.4元を突破して3年ぶりの高値を付けた後も引き続き上昇しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News