【6月3日 CNS】中国でハイエンド(高性能)機種のスマートフォン価格が上昇している。各メーカーが自社の象徴として技術の総力をあげたフラッグシップモデルを発売している。

 主要メーカーのフラッグシップモデルを見ると、オッポ(OPPO)の「Find X3 Pro」は5499元(約9万4461円)から、Vivoの「X60 Pro+」は5998元(約10万3033円)から、小米科技(シャオミ、Xiaomi)の「MI 11Ultra」は5999元(約10万3050円)からの価格で販売している。

 さらに多くのメーカーが、液晶画面を折りたためる機種を1万元(約17万円)前後で販売。華為技術(ファーウェイ、Huawei)が折りたたみ式の「Mate X2」を前モデルの「Mate X」より1000元(約1万7177円)高い1万7999元(約30万9185円)から販売しているように、折りたたみ式スマホのハイエンド機種の価格も上昇している。

 一方、あるeコマース(電子商取引)プラットホームが発表した4月のスマホ売れ筋リストでは、昨年末に発売された米アップル(Apple)の「iPhone 12」が約73万台の売り上げでトップを独走し、2位も「iPhone 11」の33万台だった。3~10位のスマホは10数万台にとどまり、iPhoneと大差をつけられた。トップ10のうち5000元(約8万5889円)以上の中国製スマホは、ファーウェイの「Mate 40 Pro」のみ。大半はローエンドかミッドエンドのスマホで価格は2000元(約3万4355円)以下だった。

 市場調査機関Canalysが発表した第1四半期(1~3月)の中国スマートフォン市場リポートによると、Vivoの出荷台数は市場全体の23%を占める2160万台に達し、ファーウェイに代わりトップとなった。2位以下はオッポ、ファーウェイ、シャオミ、アップル。ファーウェイの出荷台数は前年同期比で50%も減少した。(c)CNS-広州日報/JCM/AFPBB News