【6月2日 Xinhua News】中国北京市でこのほど、中国100強都市全面発展戦略シンポジウムが開かれ、華頓経済研究院(WEI)が「2021年中国100強都市ランキング」を発表した。入選した100都市の20年の域内総生産(GDP)は71兆8100億元(1元=約17円)で、全国GDP(101兆6千億元)の70・7%を占めた。これらの都市は、中国経済の「主戦場」となっている。

 総合得点では北京が94・72でトップに立った。上海は90・31で2位、3~10位には深圳(広東省)、広州(同)、杭州(浙江省)、南京(江蘇省)、蘇州(同)、成都(四川省)、武漢(湖北省)、無錫(江蘇省)が続いた。浜州(山東省)、宜賓(四川省)、寧徳(福建省)が新たに100都市にランクインし、焦作(河南省)、大慶(黒竜江省)、湛江(広東省)がランキングから外れた。

 今年のランキングには次の四つの特徴がみられた。

 ①都市別では、上位10都市に大きな変動がみられたほか、無錫、紹興(浙江省、29位)、鎮江(江蘇省、48位)が大きな潜在力をみせた。上位10都市は深圳が広州を抜いて3位に浮上し、南京が蘇州を抜き6位になった。無錫は初めてトップテン入りした。

 ②省別では、江蘇省と福建省が躍進し、広東省は両極化が進んだ。江蘇、山東、広東、浙江、福建5省は入選都市数で上位に立った。江蘇省は13都市すべてがランクインし、入選比率と総合力がいずれもトップだった。福建省は入選都市が増加し、入選比率は2位の88・9%だった。過去に最多11都市がランクインした広東省は8都市に減少。未入選は13都市と入選比率は38・1%にとどまった。

 ③地域別では長江経済ベルトの都市が半数近くを占め、雲貴川(雲南・貴州・四川)地域の都市も大きく順位を上げた。

 ④一部の都市では「ソフトエコノミー」指標が「ハードエコノミー」指標に比べ低く、都市の全面的でバランスのとれた発展に影響を及ぼしている。中でも楡林(陝西省)、珠海(広東省)、オルドス(内モンゴル自治区)、泰州(江蘇省)、常州(同)、恵州(広東省)の6都市はその傾向が顕著になっている。(c)Xinhua News/AFPBB News