【6月1日 AFP】フランステニス協会(FFT)のジル・モレットン(Gilles Moretton)会長は31日、全仏オープン(French Open 2021)女子シングルスに出場していた大坂なおみ(Naomi Osaka)が大会を棄権したことについて「残念で悲しい」と述べた。

 今大会、心の健康を守る理由でメディア活動への不参加を表明していた大坂は、前日に行われた1回戦に勝利した後、参加を義務付けられている記者会見を拒否して1万5000ドル(約165万円)の罰金を科され、失格になる可能性があると警告されていた。

 大会開幕前には大坂の会見ボイコットは「とんでもない間違い」だとの認識を示していたモレットン会長はこの日、質問を受け付けずに事前に用意された発表文を読み上げる形で「大坂なおみのことは残念で悲しい。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)を棄権する結果となったのは遺憾だ」とコメント。「彼女の健勝と早期回復を祈り、来年の大会で会えるのを楽しみにしている」と語った。

 さらに、「四大大会(グランドスラム)、女子テニス協会(WTA)、男子プロテニス協会(ATP)、国際テニス連盟(ITF)など全ての団体と同様に、われわれは選手全員の幸福のために引き続き鋭意努めていく。そして常に心掛けてきたように、メディアを含め、選手たちが大会で経験するあらゆる側面を改善していく」と述べた。(c)AFP