【6月1日 AFP】ペルー政府は5月31日、新型コロナウイルス流行による死者数の公式統計を、これまでの約6万9000人から、2倍以上となる18万人余りに修正した。これにより、同国の新型ウイルス感染による死亡率は世界最高となった。

 ビオレタ・ベルムデス・バルディビア(Violeta Bermudez Valdivia)首相は首都リマで記者団に対し、4月に招集された国内外の医療専門家からなる委員会の勧告を基に、死者数をこれまでの6万9342人から18万764人に修正したと発表。AFPの集計によると、人口100万人当たりの死者数は世界最多の5484人となった。

 委員会は、既存の新型ウイルス関連死認定方法が「死者数の過小評価」を生んだとし、認定基準を修正するよう勧告。これまでは検査で陽性となった人を対象としていたのに対し、新基準では範囲を拡大し、感染が確認された人との「疫学的な関連」や、新型ウイルス感染症と一致する症状があり、感染が疑われる人も計上するとした。(c)AFP